「市場価格」買取価格と販売価格の市場の動向

「市場価格」買取価格と販売価格の市場の動向2018/08/18

当ブログは今まで、愛車の高価買取のコツをお伝えしてきましたが、今回は視点を変えて買取価格と販売価格の市場の動向についてお話したいと思います。

売値、買値などは、新型車が出たタイミングなどで買取価格も販売価格も動きが出ます。

今までのブログでもお話させて頂きましたが、今回はこのお話を掘り下げます。

今回はどなたでもわかるように国産車と輸入車でお話させて頂きます。

サイズこそ違いますが姿、形がそっくりな２台。。。

「メルセデスベンツＧクラス」と「スズキジムニー」

どちらも新型が出たばかりのモデルですね。

本格オフロードカーとしてどちらも１９７０年代からのロングセラーのお車です。

「メルセデスベンツＧクラス」

メルセデス・ベンツ新型Ｇクラスのエクステリアコンセプトは「キープコンセプト」。

Ｇクラスのオリジナルデザインと言える箱型を継承しつつも、現代的なアイテムをうまく融合させています。

Ｇクラスは１９７９年に「ゲレンデヴァーゲン」として登場以降、一度もフルモデルチェンジが行われていない本格４ＷＤオフローダーです。歴代モデルも基本的なデザインを継承し、改良も細部のみに留まってきました。

今回の改良について、内装の大幅な改良やボディの軽量化など大規模な変更点が目立つことから、実質的なフルモデルチェンジと言えるでしょう。

１９７９年に初代からこれまで様々な改良を施しながらも、基本骨格は４０年近くもモデルチェンジすることなく、つくり続けてきた。

その最大の理由は、ＮＡＴＯ軍などからも採用されるほどの耐久性と悪路走破性の高さ、それに直線基調のタイムレスでアイコニックなエクステリア・デザインが絶大な支持を得てきたことにあったはずです。

ただし、基本設計が古いために快適性やハンドリングなどにほころびが見えていたのも事実で、最新の装備や法規制への要求に応えるのが次第に難しくなってきたことも、その背景にはあったようです。

そこでメルセデス・ベンツは、Ｇクラス本来の耐久性や悪路走破性を損なうことなく、快適性や操縦性を一気に進化させたのが現行モデルになります。

シルエットは先代Ｇクラスそのものですが、全体的に角が取れ丸味を帯びたディテールになっていることがわかります。ヘッドライト周りには印象的なリング型のデイライトが。その中央にはＬＥＤハイパフォーマンスヘッドランプを標準装備しており、現代的に洗練されたデザインと性能をアピールしています。

「スズキジムニー」

新型ジムニーはメルセデスベンツの人気オフロードである「Ｇクラス」を彷彿とさせるデザインに仕上がっています。

新型ジムニーは、２０年ぶりにフルモデルチェンジをして４世代目となりました。

１９７０年に発売された初代モデルを連想させる直線基調の外観が特徴です。１９９８年に発売された先代型は、都会的なＳＵＶの流行に沿って丸みのある形状にしましたが、現行ジムニーは対称的です。

その結果、ジムニーの個性が際立って人気を高めました。

実に国産車としては珍しく納期が１年以上待ちになっています。

■なぜ納期待ちになる？？

２０１８年７月に発売されたスズキ新型「ジムニー」は、納期が非常に長引いています。「今のところ正確な納期は不明です。ただし１年以上を要することは確実とみられています」とのこと。なぜ新型ジムニーは、これほどまで納期がかかってしまうのでしょうか。

理由は、「すでに１年間分の国内販売目標を超える台数が受注されているからです。特に小型車のジムニーシエラは、軽自動車のジムニーに比べて納期が長くなります」といいます。

ちなみに１年間の国内販売目標台数は、ジムニーが１万５，０００台、ジムニーシエラは１，２００台です。この１年分の台数を受注したから、納期も１年以上を要するという理屈です。

国産車の部類でもジムニーとジムニーシエラの国内販売目標台数は、かなり少ないといえるでしょう。

これがジムニーでなく、たとえば高額車、フェラーリなどであれば納期も長くプレミアが付く傾向になります。

これは売り手（メーカー）市場、台数を絞ってプレミア性を出せる、ブランド力があるからこです。

下取りに出すマイカーの査定も面倒になってしまいます。

クルマの価値は時間の経過に伴って下がるため、現時点で査定しても、納期が半年後となれば価値が変わるからです。

この間に大きなキズが付いたりする可能性もあるため、改めて査定をする必要が生じます。納期が伸びると、顧客と販売店に多大な迷惑をかけてしまいます。

一度生産設備を拡大させたら、その後も稼働率を維持しなければなりません。直近のジムニーの需要増加に応えて生産設備を拡大させても、その後に需要が下がったら、余剰な生産能力を持つことになってムダが生じます。つまり生産設備を拡大するには、将来に向けて需要を保てる見通しや計画が必要なのです。

この為、高級輸入車メーカーは需要と供給のバランスを考え生産します。台数が過剰に増えず、市場競争が緩やかなので価格が落ちにくい側面があります。

■旧型はどうなる？？

「メルセデスベンツＧクラス」で説明致します。

旧型（あえてＷ４６３と言わせて頂きます）は未だ根強い人気が高く新型発表後にＷ４６３をわざとオーダーするお客様もいました。。。

早いお客様ですと新型のＧ６３がもう少しで納車みたいです。
もし、Ｗ４６３からの乗り換えだとすると。。。

下取りでＷ４６３が増えます。その中にはコンデションの良し悪しがあるでしょう。

良いものは適正価格でディーラーならば認定中古車として販売しますし、悪いモノは市場へと流れていきます。

ココで良いモノは高く、悪いモノは安いという差が生まれます。

確率論ですが台数が増えれば、高いモノも安いモノも台数が増えて市場の価格競争が始まると徐々に価格は下がっていきます。

ですが、例外もあります。旧モデルが不動の人気があり、新車で買えないので中古車が価格を維持、または高騰します。

リセールバリューがある車というのは、必ずこの側面を持っています。

＜リセールバリューとは・・・＞

リセールバリュー（英語：resale value）とは、一度購入したものを販売する際の、再販価値のこと。中古車販売などの際に使われることが多い。なお、リセールバリューという言葉自体はＩＤＯＭ（旧・ガリバーインターナショナル）の登録商標です。

■まとめ

買取価格、中古車の価格の関係

相場が値段を左右しているといってもいいですから、その相場を把握する必要があるでしょう。相場というのは市場で需要と供給のバランスによって決まるもので、業界での取引の値段と考えるといいでしょう。とても人気が合って放っておいても売れる車というのは需要が何をしていても高い車になりますが、一時的に需要が高かったとしても、時間が経てばだんだん人気は下がっていくこともあります。

＜値崩れしない車でも・・・＞