「愛車の高価買取のコツ」伝授します(パート16:左/右ハンドル車のリセールについて)!!

今回の愛車の高価買取のコツ、パート16は左/右ハンドル車のリセールについて、お話いたします!!

 

まず、パート10でも話しましたが、クルマの購入は色々と悩みが尽きないと思います。

新車か中古車どちらにするか、車種、色・・・、輸入車であれば右ハンドルか左ハンドルか・・・

悩みどころだと思います。。。

 

新車購入の方は、右ハンドルしか設定がなければ悩むこともないでしょう。

一般的なお話をすると、輸入車は右ハンドルより左ハンドルの方がリセールだけ考えた場合、良くなってきます。

最近の輸入車は、新車で右ハンドルしか選べないディーラー車も増えてきています。(ポルシェなど)

 

 

まず、左ハンドルと右ハンドルがなぜ生まれたのかを少し脱線しますが、お話しします。

 

利き手と対面通行の関係!?

まだ、自動車が普及する前、西洋・東洋を問わず、右利きの場合は刀や剣は左側に差します。
なので人同士がすれ違う際には、左側通行の方が刀剣が当たらないので徐々に左側通行が浸透していきます。

 

 

その流れで馬車等も、左側通行が世界的に一般的で、馬車が主な交通手段だったころは、左側通行の国が多かったようです。

馬車を操作する際にも、右利きが多いため鞭を右手で振り回すので、荷台や客室に鞭が当たってしまう事から右寄りに座るようになりました。そして歩行者に当たらない様に道路の左側を走る様になり、左側通行の対面通行がスタンダードになっていきます。

 

 

現在の諸外国のほとんどが右側通行

中世あたりまで世界は左側通行だったのに、今日の諸外国のほとんどが、右側通行になっているのは、かのナポレオンが世界に右側通行を定着させたという説があります。

 

 

ナポレオンは「史上最大の交通インフラ整備を行った」といわれており、フランス革命真っ只中の1792年に正式にフランス国内外の右側通行を法令にした記録もあり、征服した地域の交通網の開発をどんどん行ったみたいです。
その理由としては、戦術において左利きのナポレオンは左手で剣を持つため、右に敵を迎えると戦い難くなるから。フランス革命の精神(ローマ教会への対抗心)だとか、諸説あります。

 

イギリスはナポレオンに征服されず、イギリスとイギリスの植民地等は、右側通行にならずに今に至るようです。

今では約76国と地域が左側通行、約163の国と地域が右側通行です。

 

赤が右側通行  青が左側通行

 

 

左/右ハンドルの経緯

戦前では右ハンドルがスタンダードで、1920年代までアメリカでも多く、ヨーロッパにおいても一般的でした。豪華リムジンのピアスアロー(アメリカ)やブガッティ(フランス)、アルファロメオ(イタリア)などは右ハンドル車でした。

ブレーキ操作方法は今と違って定まっておらず、手で操作するものもが大半だったみたいです。

大半が右利きの為、ボディの右外側にブレーキ操作装置を配置。必然的にハンドルも右側となっていました。

 

左ハンドルのスタンダード化

助手席の人が歩道側に安全に出られるようにするためというのがひとつの理由で、自動車メーカーのフォードの提案(T型フォードにより車種が右側通行・左ハンドルの始まり)で世界的に広まりました。

 

ドライバーにとっては道路中央側の方が距離感、車両すれ違い時の安全性や右左折時・追い越し時などの視界、対向車の確認のしやすさなど安全性が上がるメリットがあります。

法的規制(逆のハンドル位置の車の登録や走行を認めない)がある国も多くそのため、他国に自動車を輸出する自動車メーカーは、同一車種について左右ハンドル両方の仕様を設計・製造することが一般的です。

こうして、ハンドル位置の規制がない日本では左右ハンドル仕様の同車種が混在しています。

 

 

なぜ、左ハンドルを選ぶのか!?

特別感を求める人が、本国仕様と同じ左ハンドル車を選んでいるようです。

面白いのは、ジャガーやランドローバーで、右ハンドルの国イギリス生まれの車であっても、輸入車=左ハンドルというイメージであえて選ぶオーナーさんがいます。そういった方は、希少性、所有感、人と違うものに乗りたいという想いが強い方が多い様に感じます。

その一方で、バブル以前から左ハンドル車に乗っているオーナーのなかには、左ハンドルに慣れてしまって右ハンドルでは運転がしづらいという方もいるようです。この様な方は実際、弊社のお客様でもたくさんおられます。

例えるイギリス車のロールスロイスは今でも大半は左ハンドルです。

オーダーハンドメイドのロールスロイスですが、昔から乗り継いでるユーザーは慣れ親しんでる左ハンドルを選ぶ傾向があるそうです。

左ハンドルのメリット
・左側の車両感覚が非常につかみやすくなること。
・狭い道で対向車とすれ違う、路上駐車をするときなどは、路肩に寄せやすくなります。
・ガードレール等障害物がある場合、寄せすぎるとドアが開けられなくなります。
・上級はショーファー需要があり、運転手が後部ドアを扱いやすい左ハンドルもある。

 

左ハンドルは不便!?

駐車場でチケットを取るとき・精算をするとき、いまでも左ハンドル対応は少ないですし、未だに有料道路の料金所など左側にない場合があります。

ETCが普及したことで高速道路に乗るときの不便さはほぼ解消されました。今後キャッシュレス化が進むことで、他のシチュエーションでも左ハンドル車が楽に利用できる道路環境になるかもしれません。。。

 

 

ウインカーの位置

日本車は、ウインカー操作レバーが右側についているのが一般的です。

これはJIS(日本工業規格)で定められたもので、国内で販売される国産車のレバー位置は、基本的に同じになっています。

対する輸入車の場合は、ウインカー操作レバーが左側、ワイパー操作レバーは右側と、国産車とは正反対につけられています。これにもきちんとした理由があり、ISOという国際標準化機構の規定によって定められているのです。

 

ISOとJISでは正反対

いったいなぜJIS規格では、ウインカーが右側になっているのでしょうか。それは、日本が左側通行になっていることに関係があります。

左側通行の場合、ハンドル位置は対向車に近い右側のほうが操作しやすくなります。クルマが右ハンドルになると、通常シフトレバーは左になり、ウインカーは空いている右手で操作することが理想的なのです。

このような理由から、JIS規格では「ウインカーは右、ワイパーは左」となっているのですが、一方の海外では多くの国が右側通行を採用しているため、同様の理由によってISO規格では日本とは反対になっているのです。

逆に世界的観点からすると日本車が逆なのです。。。

輸入車を初めて購入する方などは、ハンドル位置だけではなくウインカーが逆になるのを覚えておきましょう。

 

日本で左ハンドルを選ぶのは、若干の扱いづらさがあっても、車が日常の足であるとともに、趣味性が強く、個性を表現できる趣向性が高い乗り物だからではないでしょうか!!

 

<まとめ>


左ハンドルを求めている方が大半ですが、左ハンドルが乗りづらい、家族が運転できなくなるという方は右ハンドル車を選ぶ方もいます。上記で上げた理由により左ハンドルしか選択しない方もいます。

 

一昔ほど前に比べると輸入車=左ハンドルというイメージが薄れてきてるのではないでしょうか!?
リセールは左ハンドルが安心できると思います。

スーパーカーや超高級車でもリセールを無視した、右ハンドルを選ぶセレブ仕様も増えてきています。

 

それでも人気。

日本でいう左ハンドル車。いわゆる「逆ハン」人気があるのは日本だけなのでしょうか??

クルマ好きからすると逆ハンは世界的に人気です。

アメリカやカナダなどの北米において、日本車が大人気

2000年代以降、カナダやアメリカの車好きの若者の間では日本車ブームが急激に高まりました。いわゆるJDMブームです。「日本国内市場向けの仕様」を意味します。映画「ワイルドスピード」で国内仕様モデルが扱われたことなどが起因しています。

日本人は走行距離が少なく(北米平均の約3分の1)、車を綺麗にして乗るのはもちろん、厳しい車検も定期的に行われるため、少々古くてもコンディションが良く、ボディのキズやへこみ、塗装はげなどもほとんどありません。究極のJDM(日本国内市場向けの仕様)であると同時に、大変高品質な中古車であることも魅力なのです。

 

 

 

 

 

 

右ハンドルで左ハンドルでも、輸入車が人気あるのは変わりません。

ある程度、売却のことも考えつつ、実用性も兼ね備え・・・

と自分の希望を形にするのは難しいかもしれません。

 

 

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